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諸戸北郎博士
諸戸北郎博士(1873-1951)は、日本初の専門書「理水及砂防工学」 の著作など近代砂防工学の祖である人物である。諸戸博士はオーストリア・フランスへの留学で得た知見を日本の国情に合わせた 理論的技術として体系化し、その普及と人材の育成に多大な貢献をした。国土保全という観点から、立山カルデラなどの大規模なものだけでなく、多様かつ深刻であった当時のわが国の荒廃地の状況に対応するべく、全国にある小規模渓流の保全までを視野に入れて砂防工学を体系化した点が特筆される。
1922年に設置された東京大学愛知県演習林(現・生態水文学研究所)は、諸戸の砂防工学体系に対応する各種の試験が行われており、諸戸博士によって設計された4つの量水堰堤の設置をはじめとして、最も体系的な実験・教育フィールドであった。
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